私たち株式会社足立鉄工は用途に応じた建築鉄骨を製造・加工、組み立てまで施工している会社です。商圏は丹波市内に限らず阪神間、京都近郊の商業施設や公共施設、大規模店舗の建築用鉄骨を手がけています。
私の祖父の代に起業し創業80年を超える会社です。創業当時は各種農具の修理などを中心にした町の金物屋さん的なものだったと聞いています。時代の変化、高度成長期を経る中で大型の建造物の建築需要も増えてきたこともあり次第に設備を整えながら今の様な鉄骨製造の仕事に軸足を移してきました。
私も長らく鉄骨業界に身を投じてきましたので、無骨な鉄と対峙して、顧客のニーズを満たす高い品質と安定性を備えた製品を作り上げる事に強いやりがいを感じます。鉄骨は建物を支える基礎になります。建物の使われ方が変わっても鉄骨は残り続けます。そうして、自分の手がけた仕事が様々な場所に残っていく感覚は静かな達成感につながります。
ただ、どの業種でもそうなのだと思いますが、私たちの業界もなかなか人が集まりにくい時代になってきました。一人を一人前の職人に育てるのに、おおよそ10年はかかると言われていますし、人手不足で手が止まることのない様に先代から続く方針の1つとして、私たちは最新機器を積極的に導入し、オートメーション化を進めてきました。今は少人数でも十分に高品質な鉄骨を加工できる環境になっています。
それでも、私自身が現場が好きで経験してきたからこそ言えるのですが、最後は人の知識や経験がどうしても必要になってきます。
ですから、若手人材の採用や育成を更に進めていくことが、会社の今後には必要だと考えています。